頭を使って自分で考えながら仕事をするって大学生のアルバイトだと限られていると思うんですよね。人の成長を見守ることができるし、この経験は役立つと思っています。今は数学嫌いな子を好きにさせるのが目標です。

――塾講師になろうと思ったきっかけは何ですか？
はじめはスタッフの方に声をかけられたのがきっかけでした。あとは、自分が数学を勉強していて周りの友達に教えるのが楽しいと思ったり、こうすればもっとうまく教えられるんじゃないかって思うこともあって、だから小学生や中学生にも分かりやすく数学を伝えられたらいいなと思いました。

――塾講師になるのに不安はありませんでしたか？
特になかったです。同時に研修を受けた方も初心者だったので、安心しました。研修で他の人の授業も見ることができたのはすごくためになりました。

――一週間のスケジュールは？
月　9:00～12:00大学　その後他のアルバイト
火　9:00～16:00大学　16:45～四谷個別授業
水・木　9:00～14:30大学　その後はバイト・勉強など
金　10:30～17:40　大学　18:20～四谷個別指導
土・日　午前中に四谷の振替授業

――どんな講師になることを目指していますか？
塾講師を始めてすぐの時は、「この問題わかった」とか「わからなかったものがわかるようになった」って言われることが嬉しかったんですけど、だんだん数学が苦手な子が「楽しかった」とか、数学嫌いって言っていた子が「好きになった」って数学そのものを楽しいとか好きと言ってくれるのが嬉しいと思うようになりました。そう言ってもらえることを目標にしています。

――指導する上でどんなことに気をつけていますか？
一方通行にならないように気を付けています。
実力を伸ばすことを目的にしている子ももちろんいっぱいいると思うんですけど、嫌いな科目から逃げないようにっていうのが目的の子も結構いますよね。受験で使うか使わないかによっても変わってきますから、その人その人に合わせて、「この計画があってるかな」とか相談しながら、考えながらやっています。
実際の授業では、例えば、数学が得意な子であれば授業内で問題を解くときに、ある程度の問題数を解いてから解説をします。学習の到達目標から逆算して、どんどん先に進んでいけるように、1から10まで説明するのではなく、大事なところや苦手なところに絞って伝えます。その分、先の単元に進んだ際には、関連がある前の単元の復習になるように少し思い出してもらったりしています。
逆に苦手な子は、最初は先に進めようと焦るよりも、スモールステップで一緒に解いていくようなスタンスで進めています。最初にヒントを出したり解説しつつ一緒に解いて、そのあと似たような問題を自分で解いてもらうことで、「解けた！」という感覚を味わってもらうことを大事にしています。

――指導していて印象に残っていることは？
最初は嫌いって言っていたのに伸びたなあと思う生徒は、本質から教えようっていうのをすごく意識して授業した生徒です。学校では初回授業でさらっと教えてもらうだけだったところを個別で丁寧に時間をかけて伝えて、ちょっとずつ理解してもらって。で、いざ問題を解いてもらったら「あれ、解けるじゃん！」って思ってくれたみたいで。いつの間にかできるようになってた！という体験をしてもらうと、だんだん好きになってくれるんだなっていうのが分かって良かったです。
本質的な理解というのは一つの問題が解けるようになることがゴールではないので、扱う複数の問題の共通点や他の単元とのつながりを伝えるようにしています。あとは家での学習習慣がない生徒が数学に取り組むハードルをなるべく下げられるようにというのは考えてやっています。個別を始めたばかりの子だと、授業の最後に今日やった部分のまとめをして、授業内で復習までやってしまうようにしています。こうして復習のやり方を一緒にやった上で、だんだん数学が楽しくなってくると、家でも復習してくれるようになるので、授業内で扱える分量も増えていくといういいサイクルが作れると思っています。

――塾講師になって先生自身が成長したと感じられたことを教えてください。
最初はわからない問題をわかるように教えるっていうのが目的だったんですけど、もっと大枠のことまで考えられるようになったというか、数学嫌いな子を好きにさせるっていうのが目標になったことです。

――塾講師の経験が就職活動や将来に活かせると思うことはありますか？
ちゃんと頭を使って色々と自分で考えながら仕事をするって大学生のアルバイトだと限られていると思うんですよね。人の成長を見守ることができるし、自分がどうするべきか、模索しながらやっていくことになるので、この経験は役立つと思っています。

――塾講師に興味を持っている人へのメッセージをお願いします。
塾もいろいろあると思うんですけど、四谷学院だと、システムがすごくしっかりしているし、55段階があるので、教材を選ぶときの選択肢が広がります。それによって生徒に合う計画っていうのが立てやすいと思います。あとは私が55段階好きっていうのもあるのですが（笑）ひとつひとつ合格を重ねていくことで達成感が味わえるので、苦手な子も勉強に向き合うことにつなげていけるいいシステムだと思います。

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